[2168] 課題整理総括表の無駄
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- 日時: 2019/06/14 23:33
- 名前: ノーマー
ID:VFo.nnVY
- ケアマネ業務に就いて5年目です。
市の研修やケアマネ更新研修で、課題整理総括表の講義がありました。 市の研修で、散々、課題整理総括表を生かすようにとの指導があり、実際に作成して来たのですが、正直、違和感というか、やり辛さを感じる部分が多々ありました。
項目の一つ目に「屋内移動」があります。 屋内移動に対して、「自立」「見守り」「一部介助」「全介助」を選択するのですが、独居生活の利用者が歩行器を使用して自力で自宅内を移動している利用者はどうするのか悩みました。歩行器を使用していようが、一人で移動している為、「自立」を選択すると、以降、左側の項目には記入やチェックが入らず、現状のプランを相反するものになってしまいます。 以上の事を市の職員や、講師の主任ケアマネに意見したところ、福祉用具を使用している利用者は、「自立」ではなく、「見守り」か「一部介助」を選択するようにとの指導でした。独居生活で歩行器を使用して、一人で移動出来ている利用者なのに、「見守り」か「一部介助」にチェックをするのに、違和感があります。 また、移動に関して、歩行機能に問題はなくても、認知機能の低下で、目的の場所まで歩けない利用者は見守りか付き添いが必要になります。その場合、チェックをするケアマネの見解で、「自立」「見守り」「一部介助」のどこにチェックをするのか意見が別れます。 「コミュニケーション」の項目でも同様です。 とりあえずの会話は出来るが、同じ話を繰り返す利用者や短期記憶障害で、実際の出来事とは違う内容の返答になってしまう利用者の場合、チェックするケアマネージャーによって、見解が別れます。 あるケアマネは、同じ話を繰り返そうが、話すことが出来るのであれば「支障なし」を選びます。違うケアマネは、会話の内容が現実と異なっていたり、辻褄が合わなければ、「支障あり」を選択します。
以上のような見解の相違を埋める指導内容がないまま、指導する主任ケアマネは「深く考えず、感覚でチェックしろ」と指導します。
新規の依頼が来て、課題性総括表を作成してから、ケアプランを作成した場合、確かに、作成のしやすさは実感しました。 しかし、担当者会議でも、課題整理総括表を生かせとの指導内容でしたが、 「認知症状による理解力の低下」「排泄機能の低下で、失禁がある」「家族との折り合いが悪く、協力が得られない」等の、記載がされた課題整理総括表を担当者会議の場で提示できません。これくらいの想像力も持てない人達が机上の空論で決めた「課題整理総括表」を無駄と思いながら、作成していかなければいけない事が残念でなりません。
PDCAはとても大事だと思いますが、課題整理総括表に対して、PDCAは機能しているのか疑問に思います。是非、現場の居宅に限らず、課題整理総括表の導入を決めた機関もPDCAを実行してもらいたいと思います。
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