経済政策パッケージの文面 ( No.12 ) |
- 日時: 2017/12/09 13:58
- 名前: ヘルパー4級 ID:adbYV3fw
- ケアマネジメントオンラインの記事は「あのぉ…介護福祉士のヘルパーも居る
んですけど、大丈夫なのかこの記事」と思いました。Joint の方が正確。
介福士の8万円賃上げ、消費増税に伴う報酬改定で対応 公費1000億円投入 政府方針 http://www.joint-kaigo.com/article-5/pg108.html
でもみなさん、一次ソースを見ましょう。政府案は8日に閣議決定されたようですね。
新しい経済政策パッケージについて http://www5.cao.go.jp/keizai1/package/20171208_package.pdf
--- 政府の法案等は著作権の保護対象ではないので転載します ---
5.介護人材の処遇改善
(具体的内容) 人生 100 年時代において、介護は、誰もが直面し得る現実かつ喫緊の課題で ある。政府は、在宅・施設サービスの整備の加速化や介護休業を取得しやすい職 場環境の整備など、これまでも介護離職ゼロに向けた重層的な取組を進めてき たところである。安倍内閣は、2020 年代初頭までに、50 万人分の介護の受け皿 を整備することとしているが、最大の課題は介護人材の確保である。介護人材を 確保するため、2017 年度予算においては、介護職員について、経験などに応じ て昇給する仕組みを創り、月額平均1万円相当の処遇改善を行うなど、これまで 自公政権で月額4万 7000 円の改善を実現してきたが、介護人材確保のための取 組をより一層進めるため、経験・技能のある職員に重点化を図りながら、介護職 員の更なる処遇改善を進める。 具体的には、他の介護職員などの処遇改善にこの処遇改善の収入を充てるこ とができるよう柔軟な運用を認めることを前提に、介護サービス事業所におけ る勤続年数 10年以上の介護福祉士について月額平均8万円相当の処遇改善を行 うことを算定根拠に、公費 1000 億円程度を投じ、処遇改善を行う。 また、障害福祉人材についても、介護人材と同様の処遇改善を行う。
(実施時期) こうした処遇改善については、消費税率の引上げに伴う報酬改定において対 応し、2019 年 10 月から実施する。
9.規制制度改革等
(2)介護分野における外国人人材 アジア健康構想の下、介護分野における技能実習や留学中の資格外活動によ る3年以上の実務経験に加え、実務者研修を受講し、介護福祉士の国家試験に合 格した外国人に在留資格(介護)を認めることや、海外における日本語習得環境 の整備を通じ、介護分野での外国人人材の受入れに向けた国内外の環境整備を 図る。
----- 転載ここまで -----
「勤続年数10年以上の介護福祉士について月額平均8万円相当」というのは、 モデルケースっぽい表現ですね。やっぱり福祉のわからないマスコミが一部を 引用し珍解釈を加えた報道じゃチンプンカンプンです。経済政策パッケージ そのものを読んで議論を深めましょう。もっとも、読んでも分からないのが 「これまで自公政権で月額4万 7000 円の改善を実現してきたが」の表現。 「これまで」というからには現状で、「月額4万7000円の改善を実現」だから、 ”今まで介護職員の月給は4万7000円も改善してきたぞ”という事でしょうか? 全く現実にあわないというか桁を間違えているような。ここから類推すると、 今度の「8万円相当」も、今の月給4万7000円改善、と似たような物ですかね。
余談ですが、「8.来年夏に向けての検討継続事項」の(1)リカレント教育 で、生涯を通じて学べるという事で、希望するあらゆる人に「介護・福祉現場 で役立つ人材になろう」的な教育を受けられるようにしたらいいと思います。
これだけITが便利になっているのだから、いい加減「金を払って集まって研修」 ではなく、TVでもPCでも、実技等以外は学べるようにし、テキストも電子書籍 などで無償でダウンロードできるようにし、タブレットでいつでも内容を確認でき る、どうしてもPCやタブレットが使えない人だけ印字する、とすればいいのに。
家族を介護するのに役立つ介護技術や知識も切実性が高いと思います。
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