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[945] 在宅でのインフルエンザ罹患利用者への対応、考え方について
日時: 2018/02/18 17:01
名前: ぽむぽむP ID:D/8GxiDw メールを送信する

いつも勉強させていただいております。
当方、居宅介護支援事業所のケアマネをしております。当事業所は老健母体の事業所で2人体制の事業所です。
今回、インフルエンザ罹患された利用者様への訪問に対し、事業所、運営法人内で揉めており、今後どのような対応を取るべきか悩み相談させていただきました。

先日当事業所で担当している利用者様がインフルエンザとなり、伴ってサービス調整を行う必要が生じました。

ところが、担当のケアマネから「自分に感染する恐れがあるため訪問は出来ない、そこまで利用者に対して責任は負えないし負う義務もない」という言葉があり、関わりを拒むということが起きました。

対象者の方は老夫婦2人暮らしで近隣に家族はおりません。罹患されたのは妻君のほうで、家庭の状況を考えるとサービス調整が必要と考えられました。
私は感染予防対策をした上、訪問を短時間に留めての訪問、状態の把握を行うことを指示したのですが、担当者はこれに不満を抱き、法人管理者にパワハラであると訴えました。

已む無く私が利用者様宅に出向き対応したのですが、これが結果的に問題であるとの見解となり、感染拡大に繋がる考え無しの行動である上、先の対応指示はパワハラと取られてもおかしくないという結論となり注意指導を受けました。

法人としてはインフルエンザ罹患者には訪問等の介入は(必然的に)対応不可であり、それを利用者に説明する必要は無い。本件の対応判断は先述の職員が正しく、感染者への訪問を試みる当方の判断が問題であるということです。

これに対し私は感染マニュアル等があり、これに基づいての判断、対応であることを意見しましたが、

@マニュアルには「感染者であっても訪問する」とは明記されておらず、その一文も無いこと。
A万一職員が感染した場合、仕事のみならず職場、職員の家庭にも影響が生じること。
B同じく社内にこれを蔓延させるきっかけを作る恐れについて考えが及んでいないこと。 

を逆に示唆される結果となりました。


利用者様はかかりつけ個人医から別の県立A病院へ紹介され入院となりましたが、翌日「院内にインフルエンザが蔓延されては困る」ので退院するよう指示がありました。
さらに夫君に対し、早急に介護保険施設等の短期入所を利用させ感染予防をするようにとの話が県立A病院医師からありました。
しかし地域の各施設は「感染している恐れのある人を利用させることは出来ない」とのことで、受け入れていただくことは出来ませんでした。

利用者様に介入していた訪問介護等のサービス事業所も同様で、「少なくとも1週間介入できません」との回答があり、結果として当分介護サービスは利用できないまま自宅に居るしかない状況です。


今回は自事業所の職員、病院、介護サービス事業所のいずれもが「インフルエンザ患者には関われない、感染する恐れがあるから」ということでありますが、その結果、利用者様は誰からの支援も受けられず一定の期間を過ごす他ありません。

そのような中で私の判断が誤っていたのだとすれば、一体どの様な対応を取ることが適切なのでしょうか。色々調べたのですが、どうすれば良いのかわからなくなりました。

私は居宅介護支援専門員となってまだ3年ほどの若輩者です。皆様のお知恵をお借りしたくお伺いするところです。

宜しくお願い致します。

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その後の経過、結果をご報告させていただきます。 ( No.12 )
日時: 2018/02/22 14:18
名前: ぽむぽむP ID:uUVF9sZE メールを送信する

改めて皆様ありがとうございました。

今回の件は本当に自分の介護観というかケアマネ観に大きく影響を受けました。
今日に至るまでの自分の考えや対応は決して良いものでは無いのだと思います。それでもこうして多くの方々から様々な意見を頂戴し、そして考えることが出来たことは自分にとっては大きなことだったと改めて感じています。


その後の経過を申し添えさせていただきます。

ご利用者様は週末には解熱され、昨日で介入禁止は解かれて本日よりサービスは再開となりました。
幸いご本人はそれ以上体調を崩すこともなく、最も心配であったご夫君への感染もなく今日を迎えることが出来ました。本当に安心したところです。介入禁止期間の半分は、県外に住む長女様に帰省していただき、実質3日ほど介護をしていただくことが出来たのも大きいと思います。
長女殿が来られるまでの間、私はどうにも心配で落ち着かず、以降は夕方に出向き、状態を見てはどこにも寄らず自宅に帰宅することをしてしまいました。


しかし長女様の帰省は何かと波紋を呼びました。

長女様にとっては正直なところ、県外から急ぎ帰省しなければならなくなったことに不快さがあったようで(帰省された頃にはインフルエンザ症状はすでに安定時期に入っていたこともあり)、何故自分が戻らなければならなかったのか、サービス利用で何とかならなかったのかという言葉が聞かれました。

余談ですが、親子関係が悪いわけではありません。

この不満からか、帰省後、長女殿はかかりつけの病院や一時入院した県立A病院へ、なぜ入院を継続出来なかったのかということに対して問い合わせをしておりました。
これを受けた県立A病院の医師は立腹され、当方の対応の不備について事業所、包括センターへ意見され、病院は正当な判断をしたのになぜ家族から問われなければならないのか、問題はサービスを使えなかったことにあるという見解を述べられました。

結果としてケアマネの能力不足、努力不足について、改めて各所より示唆されたところです。(各所からの意見は10における当方から皆様へのコメントとほぼ同じでした。)

本件は判断や対応が難しく、正解も無いということがわかりました。皆様も同じようなご苦労をされていることも感じたところです。

今回自分が思ったことは、ケアマネは周囲から、周囲が望む「正解」を求められることがあり、それに応えられない時、そこで生じる苦しみのようなものと共存しながら当たっていかなければならない難しさを持った仕事であることを改めて痛感しました。
そのためには自己研鑽、多くの人たちとの繋がり、いつも利用者は、事業所は、自分はと、ケアマネ自身に問いかけていかなければならないとも思いました。
繰り返しになりますが、皆様からの意見を伺うことで、自分は一人ではないという気持ちを持つことが出来ています。

masa様始め、皆様本当にありがとうございました。


ほみくん 様
私自身、利用者が心配で気になって仕方がない日々を送り、結果としてまた良くない対応をしてしまいました。ほみくんさんのようなお考えをお持ちの事業所の方と、このような状況の時にご相談できれば、また別の手段が考え付いたのかもしれないと思いました。本件の結果を踏まえてご報告させていただきました。ありがとうございました。

ゆきだるま 様
ご自身での感染予防対策、自費での対応について、プロ意識をお持ちになっていると感じ入りました。本当に金銭負担はきついですよね。私も自分持ちで業務機器等準備して使わざるを得ないところがありますので良くわかります。

確かに本件のインフルエンザについては騒ぎすぎの感もあると思いますが、そのことを周囲、関わる専門職にどのように理解していただくか、本当に難しいと感じます。

本日本件の夫君から、今朝親類が来訪し「家庭内全体を薬剤消毒したほうが良いといわれた」との話を受けました。夫君も苦笑していましたが、そのような理解をされている一般の方もおられます。言葉は悪いですが、たかがインフルエンザ、されどインフルエンザなんだなと改めて思わされました。ありがとうございました。

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