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[332] 本部で一括処理している場合の仕訳方法は?
日時: 2016/11/04 00:55
名前: ふたば ID:7IktrWmk メールを送信する

過去、旧会計基準の頃に社会福祉法人で経理事務を担当していました。
最近になり、別の社会福祉法人に就職したのですが、新会計基準になっている事を知りました。

旧では経理区分ごとに完全に別会計として処理していましたが、新では拠点区分を基本とし、サービス区分ごとのB/Sは必要ないとの事。

そこで仕訳についての質問があります。

今の法人では複数のサービス区分がありますが、本部でほぼ全ての入出金の処理をしています。その場合、以下の仕訳どちらの仕訳がよいのでしょうか?

【本部の現金で特養の消耗品100円を支払った】

A:(特養)消耗品費 100/現金 100(本部)

B:(特養)消耗品費 100/現金 100(特養)


Aの場合、本部の現金残高は合いますが、貸借のサービス区分が違う為以下のような問題が出ると思います。

@サービス区分別内訳書を見た場合、B/Sと事業活動計算書の次期繰越活動増減差額が一致しない。
Aサービス区分別内訳書を見た場合、B/Sと資金収支計算書の支払資金金額が一致しない。


Bの場合は上記の@Aは合いますが、現金の残高はサービス区分で混在する事になります。



【特養建物の減価償却費を各サービス区分に按分した】

A:(特養)減価償却費 100/建物 300(特養)
  (デイ)減価償却費  50/
  (GH)減価償却費 100/
  (ショート)減価償却費  50/


B:(特養)減価償却費 100/建物 100(特養)
  (デイ)減価償却費  50/建物  50(デイ)
  (GH)減価償却費 100/建物 100(GH)
  (ショート)減価償却費  50/建物 50(ショート)

これもAの場合は@と同じ問題があり、Bは建物残高がサービス区分で混在します。


【本部の預金より各サービス区分の給料を支払った】※控除の詳細は省略します


A:(特養)人件費 200/預金  750(本部)
  (デイ)人件費 200/預り金 50(本部)
  (GH)人件費 200/
  (ショート)人件費 200/
           

B:(本部)資金諸口 750/預金    750(本部)
  (特養)人件費  200/資金諸口 200(特養)
  (デイ)人件費  200/資金諸口 200(デイ)
  (GH)人件費  200/資金諸口 200(GH)
  (ショート)人件費  200/資金諸口 200(ショート)
  (本部)資金諸口  50/預り金   50(本部)


Aは@とAの同じ問題がある。
Bのように資金諸口(流動資産科目)を相手科目に使用すれば、@Aともに解決するが、減価償却のような固定資産の仕訳では使用できない。




■質問をまとめますと、以下の3点です。
・サービス区分別にB/Sと資金収支計算書の支払資金を一致させている?
・   〃    B/Sと事業活動計算書の次期繰越活動計算書を一致させている?
・   〃    B/Sの預金等残高を一致させている?


サービス区分間繰入支出やサービス区分間貸付金などを使用しない限り、上の3点のどれかが合わなくなると思います。

長くなり申し訳ありませんが、前任者の処理は参考にならず、指導担当者に問い合わせも出来ません。
アドバイスよろしくお願いします。

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拠点区分とサービス区分の違いについてもう少し理解を深めたほうがよいかと思います ( No.4 )
日時: 2016/11/06 11:08
名前: 白岡 ID:AD6zTloA

1.次期繰越活動増減差額を算出するには、特別増減差額、基本金取崩額、積立金取崩(積立)額が出せないと算出できません。これらには全てB/Sの勘定科目の増減にかかるものが含まれています。したがって、B/Sをサービス区分ごとに作らないかぎりサービス区分ごとに次期繰越活動増減差額は算出することは不可能です。

2.3.本部と特養は同一拠点区分なのですか?違うのですか?「本部の現金残高」と仰っているので別拠点区分のように感じますが・・・?

同一拠点内区分に、複数の普通預金口座があり、それらを仮に本部口座、特養口座としているのであるならば、普通預金科目の下の小区分なりに、普通預金(本部)、普通預金(特養)など作って個別に管理するのが一般的かと思います。未収金についても同様に、小区分で事業未収金(特養)などと作って管理するのが一般的かと思います。

誤解を恐れずにいいますと、拠点区分が持つ性格は旧会計基準でいうところの経理区分です。同じ拠点区分内であれば、資産も負債も全部まとめてしまっていいのです。もちろん旧→新の移行過程で、1拠点区分に1サービス区分しかないので纏める必要がない場合もあります。
スレ主さんが行おうとしていることは、全てのサービス区分に拠点区分としての性格を与えて管理しようとしているものであり、あたかも全拠点区分が1サービス区分しかないようなことをしようとしているように思えます。
そういった管理方法もできないわけではありません。そのためにお使いのソフトは汎用性い設定ができるのでしょう。しかしそれは、現預金はおろか、全ての資産負債をサービス区分ごとに分ける必要があり、結局サービス区分を拠点区分にランクアップさせることとそう違いはありません。
単に、現預金や未収金の残高をサービス区分ごとに知りたいだけであるならば、勘定科目に小区分などを設けて管理すればいいだけです。

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