利用者=患者ではない ( No.4 ) |
- 日時: 2017/07/14 09:11
- 名前: デイOT ID:Cdnwekiw
- 感覚的に利用者=患者という認識があるのではないでしょうか。
利用者は地域一般住民です。ただ要介護度がついているというだけです。 そのことに気づくまで、私も何年かかかりました。 そう気づくと、少し肩の力も抜け楽になった感覚があったのを覚えています。
そしてアプローチの仕方も変わりました。 以前はガチガチの医療モデルで考えており、私がこの人たちを良い方向へ導くのだと鼻息荒くしていましたが、それでは結果もでませんし、利用者にとって逆に負担があったようです。利用者の背中を無理やり押したり、無理やり手をひっぱていたようなものだったのです。自分もきつかったですし…
今では利用者をエンパワメントさせ、健康意識や生活意欲を高めるのが重要だと考えています。その結果、特別テクニカルな手技や考え方を用いずとも、利用者自らが良い方向へと進みだすのです。人間には誰もが良い方向へ向かおうとする力があり、その力は今はただ眠っているだけなのだと信じて、環境を整えつつ時には待つのも必要だと思います。
医療職だというある種の使命感のようなものがそうさせているのだと思います。教育課程上しかたないことだと思います。それだけアンリさんが責任感を持って仕事をしておられるということです。誰からも責められることではありません。ただその使命感が視野を少し狭くしてしまっているのでしょう。少なくとも経験から私はとても共感します。
療法士は1対1の関わりを基本に教育を受けます。 現場は多数対多数です。 新人の頃、ここに『デイで一人職場なもので…』みたいな悩みを書き込んだ際、『一人じゃないでしょう』とレスポンスを受けてハッとしました。それ以降『一人職場』という言葉を封印しました。アンリさんも一人じゃないはずです。
アンリさんはとても熱心に頑張っておられると思います。今のままでいいのか、アンリさん自身迷っているのではないでしょうか。人を増やしてほしいとは思ってないように感じます。問題はアプローチの仕方です。賢明なアンリさんはもう気が付いているはずです。
私や皆さんのレスポンスで、私がそうであったように、アンリさんに良い変化があればとてもうれしいです。長文失礼しました。
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