[1786] 特養入所者の預り金を電子マネーで管理することの考察
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- 日時: 2018/11/22 12:45
- 名前: 白岡
ID:119z8O4c
- 金融機関の業務効率化のあおりをうけて、昨今では窓口業務の縮小が目立ちます。当事業所の最寄りの銀行では、今秋から昼休みの1時間は窓口業務を閉めて営業するなど、従来では考えられなかった状況になっています。このため窓口が大変混雑しており、現金引き出し1件の依頼であっても、銀行に行って戻るまでに1時間はかかるようになってしまいました。今後ますます銀行の業務効率化は進むものと思われ、いずれは支店閉鎖もありうるものと思われます。
特養入所者の預り金(以下、単に「預り金」という、)の管理・運用については、多少の差はあれども、キャッシュカード無しの預金通帳で個人ごとに管理している事業所が大半かと思いますが、銀行が事業の効率化を進める以上、こちらも事業の効率化も考えなければならい時期に来ているのではないかと思います。
そこで表題のとおり、電子マネーで管理することへの考察を行っているのですが、ここでいう電子マネーとは、JR・私鉄、大手コンビニが実施しているカード型の電子マネーを想定しています。 入所者個人ごとに預り金を電子マネーカード化し、電子マネー決済機を事業所に導入することで、これらをもって施設が一時立て替えた料金を預り金から精算するという手法です。
預金通帳 → 電子マネーカード 届出印 → 決済機 と置き換えて、それぞれを別の者が管理することで、基本的に従来と変わらない内部けん制 ができるように思います。 電子マネーカードも交通系であれば記名カードを作ることができますし、カード紛失の際は再発行も可能です。
電子マネーカードへの入金はコンビニでいつでもできます。入金できる金額は種類によって2〜5万円であるため、特養の利用料の支払いに充てるなどで高額な預り金をしなければならない場合では不十分ですが、通院費や、し好品の購入など、少額で現金支払が前提となるものには十分ではないかと思います。 むしろ少額がゆえに万が一事故が起こった場合も被害が少なくすむのかもしれません。
決済手数料が決済額の4%弱かかるのですが、当方の例で試算すると年間200万円強の預り金からの支出があるので、手数料は年間8万円ほどかかることになりますが、担当者の銀行往復に要する労務分の人件費とを天秤にかければ安いものと感じます。
預り金の電子マネー化は大きなメリットがあるように思え、前進させたいと思っているのですが、何か法的または制度的な問題など、なにか見落としていたりするところがあるでしょうか?
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