サービス区分別のBSという概念そのものがないのです ( No.1 ) |
- 日時: 2016/11/04 09:29
- 名前: 特養施設長 ID:7X.oibpI
- 冒頭でふたばさんご自身が書かれているように,
サービス区分別のBSは作成する必要はありません。 というより,サービス区分別のBSという概念そのものがないのです。 よって,2番目の例はAでもBでもどちらでも問題ありません。
1番目の例についてですが, これは特養の費用として計上するべき費用ですよね? とするならば,本部拠点は「立替金」or「預り金」でしょう。 つまり,下記の仕訳になるのではないでしょうか。 (これは本部の支払が先の場合。特養が本部に先に振り替えるならば預り金)
〔本部拠点〕 ・支払時 立替金100/預金100 ・特養からの入金時 預金100/立替金100 〔特養〕 ・本部への支払時 消耗品費100/預金100
3番目の例も同様です。 人件費を負担するのはあくまで特養拠点であり, 本部拠点はあくまでも立て替えているだけなので。
いずれにせよ, >A:(特養)消耗品費 100/現金 100(本部) このように,1本の仕訳の借方貸方で拠点を跨がない方がよいですよ。 整合性が取れなくなります。 仕訳はそれぞれの拠点でおこなうべきです。
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拠点区分でB/Sの勘定科目を丸めます ( No.2 ) |
- 日時: 2016/11/04 16:54
- 名前: 白岡 ID:E1aYxKn6
- >・サービス区分別にB/Sと資金収支計算書の支払資金を一致させている?
資金収支計算書は拠点区分内に複数のサービス区分がある場合に資金収支明細書(別紙3)でその内訳を表すこととしていますが、B/Sは拠点区分ごとに作成(第3号の4様式)することとされています。そのためサービス区分ごとに支払資金が一致していることを表すには、サービス区分ごとのB/Sを作成しなければならず、求められている以上の帳票類を任意で作る必要があります。
>・ 〃 B/Sと事業活動計算書の次期繰越活動計算書を一致させている? B/Sは拠点区分ごとに作成(第3号の4様式)。事業活動計算書のサービス区分別内訳は、○○拠点区分事業活動明細書(別紙4)を作成します。別紙4の様式をよく見てください。別紙4で表記が求められているのは、経常増減差額までであり、繰越活動増減差額はありません。したがってサービス区分ごとに次期繰越活動増減差額が一致していることを表すには、求められている以上の帳票類を任意で作る必要があります。
>・ 〃 B/Sの預金等残高を一致させている? B/Sは拠点区分ごとに作成(第3号の4様式)することとされており、サービス区分ごとに預金等残高が一致していることを表すには、サービス区分ごとのB/Sを作成しなければならず、求められている以上の帳票類を任意で作る必要があります。財産目録で口座ごとの残高を表示したほうが良いでしょう。また固定資産管理台帳でサービス区分ごとに管理すれば、減価償却費をそれぞれのサービス区分に計上することは容易になります。
まとめるとこんな感じでしょうか。 拠点区分でB/Sの勘定科目を丸めるので、他拠点区分間との資金のやり繰りに注意が必要なだけで、同一拠点区分内(いわゆる同一セグメント)であればサービス区分間の資金のやり繰りは全く考慮する必要がありません。ここのところは旧会計基準と比べると格段に簡単になりました。 それでも、どうしても、同一拠点区分内であってもサービス区分ごとに管理したいという場合は、サービス区分間繰入○○などの科目があるので、それらの科目を使って管理し、求められている以上の帳票を任意でつくって表すことも可能ではあります・・・可能ではありますが、メンドクサイし間違いの元だと思います。
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具体的にどちらの仕訳がよいでしょうか? ( No.3 ) |
- 日時: 2016/11/04 23:55
- 名前: ふたば ID:cHaooNRg
- >特養施設長様
アドバイスありがとうございます。 当法人は本部の通帳でほとんどの入出金を管理しており、その他のサービス区分では介護報酬の入金と、その金額を全額本部に振替するのみです。
その為本部以外のサービス区分の通帳残高は常に0円であり、本部に立替分を振替えという処理はしていません。 その上で、本部の通帳の動きを仕訳でのみ他のサービス区分に振り分ける必要があり、悩んでいます。
>白岡様 アドバイスありがとうございます。 3つの帳票の提出すべき様式と範囲は理解していたつもりですが、会計ソフトでは設定の方法により色々な形で表示させる事が可能な為混乱してしまいました。
提出の必要はないものの、施設内の資料として「貸借対照表サービス区分別内訳書」というものが必要だと思い出力していました。 というのも、サービス区分別の運営状況(次期繰越活動増減差額)を把握するべきだと思ったからです。しかしご指摘の通り、完璧なものを作ろうとすると面倒で間違いの元ですし、簡略にしようとすると3つの帳票の綺麗なサービス区分明細は無理という事になりますよね。
@それでは、 B/Sは拠点が基本。サービス区分別の残高は気にしない。 サービス区分別の運営状況は、当年度の損益(事業活動明細書)や支払資金の累計(資金収支明細書)は確認出来る。 ただ一つ確認不可能なのは、サービス区分別の次期繰越活動増減差額のみ。
という使い方でよろしいでしょうか?
A具体的に仕訳の方は、最初の質問の例の場合、 AでもBでも事業活動・資金収支ともに、サービス区分別の金額が変わらない為、どちらの方法でも良いという事でしょうか? しかし、いくらサービス区分別のB/Sは気にしないといっても、借方貸方が異なるサービス区分の仕訳というのは間違いの元になる気がしてBの方が良いのかなと思いますがいかがでしょうか?
B未収入金の残高管理などはどうされていますか? 個人の利用料は本部に全て入金されるのですが、その場合どちらの方が良いでしょうか?
【特養の利用者から利用料が本部通帳に入金された】 A:(特養)預金 / 未収入金(特養)
B:(本部)預金 / 未収入金(本部)
サービス区分別のB/Sは必要ないとはいえ、各区分別の未収入金残高を把握したいと思います。それはAの方法、又はBの方法で補助科目を作るのどちらかだと思いますが、皆さんどのように管理されているのでしょうか?
何度も申し訳ありませんが宜しくお願い致します。
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拠点区分とサービス区分の違いについてもう少し理解を深めたほうがよいかと思います ( No.4 ) |
- 日時: 2016/11/06 11:08
- 名前: 白岡 ID:AD6zTloA
- 1.次期繰越活動増減差額を算出するには、特別増減差額、基本金取崩額、積立金取崩(積立)額が出せないと算出できません。これらには全てB/Sの勘定科目の増減にかかるものが含まれています。したがって、B/Sをサービス区分ごとに作らないかぎりサービス区分ごとに次期繰越活動増減差額は算出することは不可能です。
2.3.本部と特養は同一拠点区分なのですか?違うのですか?「本部の現金残高」と仰っているので別拠点区分のように感じますが・・・?
同一拠点内区分に、複数の普通預金口座があり、それらを仮に本部口座、特養口座としているのであるならば、普通預金科目の下の小区分なりに、普通預金(本部)、普通預金(特養)など作って個別に管理するのが一般的かと思います。未収金についても同様に、小区分で事業未収金(特養)などと作って管理するのが一般的かと思います。
誤解を恐れずにいいますと、拠点区分が持つ性格は旧会計基準でいうところの経理区分です。同じ拠点区分内であれば、資産も負債も全部まとめてしまっていいのです。もちろん旧→新の移行過程で、1拠点区分に1サービス区分しかないので纏める必要がない場合もあります。 スレ主さんが行おうとしていることは、全てのサービス区分に拠点区分としての性格を与えて管理しようとしているものであり、あたかも全拠点区分が1サービス区分しかないようなことをしようとしているように思えます。 そういった管理方法もできないわけではありません。そのためにお使いのソフトは汎用性い設定ができるのでしょう。しかしそれは、現預金はおろか、全ての資産負債をサービス区分ごとに分ける必要があり、結局サービス区分を拠点区分にランクアップさせることとそう違いはありません。 単に、現預金や未収金の残高をサービス区分ごとに知りたいだけであるならば、勘定科目に小区分などを設けて管理すればいいだけです。
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借方貸方のサービス区分を揃えるべきか、違っていても良いか ( No.5 ) |
- 日時: 2016/11/06 12:04
- 名前: ふたば ID:tlPJ6sdI
- 何度も申し訳ありません。
本部と特養は同一拠点です。
>同一拠点内区分に、複数の普通預金口座があり、それらを仮に本部口座、特養口座としているのであるならば
その通りです。
>普通預金科目の下の小区分なりに、普通預金(本部)、普通預金(特養)など作って個別に管理する
現在、現金預金についてはその様に補助科目を作っています。
>拠点区分が持つ性格は旧会計基準でいうところの経理区分です。同じ拠点区分内であれば、資産も負債も全部まとめてしまっていいのです
私が一番混乱しているのは、仕訳時、借方、貸方でサービス区分が違ってもいいのか?という事です。旧会計ではセグメントごとに仕訳していたので、常に貸借のセグメント区分は一致していました。
今の会計ソフトで入力しようとすると
(借方)科目→補助科目→サービス区分/(貸方)科目→補助科目→サービス区分
という様に、借方・貸方それぞれにサービス区分を選択するようになっています。
(借方)消耗品費→補助科目なし→特養/(貸方)普通預金→本部普通預金→「本部」
この貸方部分のサービス区分が「本部」で良いのか「特養」を選ぶ方がいいのか迷ってしまうのです。
何度もご指摘の通り、拠点区分でさえ一致していれば良いとしても、では実際仕訳する時のサービス区分はどちらの方がいいのか判断できません。
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ソフト仕様書をお調べください ( No.6 ) |
- 日時: 2016/11/06 13:44
- 名前: 白岡 ID:AD6zTloA
- ソフトの仕様を調べていただくほかないように思います。
想像ですが、借方貸方それぞれに異なったサービス区分を入力すると、C/Fの仕訳にサービス区分間繰入金収入(支出)が自動でたつ仕様なのではないですか?
ちなみに当方のソフトですと、 (借方)消耗品費→(貸方)普通預金→本部口座→金額・・・→サービス区分
でして、貸方借方双方にサービス区分を入力する仕様にはなっておりません。勘定科目ではなく、「取引」がどこのサービス区分に該当するのかを入力します。 ちなみにサービス区分入力時には同一拠点区分内の複数のサービス区分が選択でき、先に入力した金額を分解してそれぞれのサービス区分に分けて入力できるようにもなっています。
さらに、「普通預金から現金100円をおろした。」の場合は (借方)現金→(貸方)普通預金→本部口座→100円・・・終了 で、サービス区分は入力すらできません。
さらにさらに、「現金100円を本部から特養に移した。」の場合は同一拠点区分なので仕訳しません。というか入力できません。 でもそちらのソフトですと、 (借方)現金→「特養」→(貸方)現金→「本部」→100円 てやりそうですね。 そして想像ですがC/Fに以下の仕訳が立つのではないでしょうか。 本部サービス区分 サービス区分間繰入金支出 / 資金 100円 特養サービス区分 資金 / サービス区分間繰入金収入 100円
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ありがとうございました ( No.7 ) |
- 日時: 2016/11/07 20:48
- 名前: ふたば ID:JaMaCmG2
- なんとなく分かってきました。
白岡様のソフトの様子だととてもスッキリしていて迷う事がなさそうです。
>想像ですが、借方貸方それぞれに異なったサービス区分を入力すると、C/Fの仕訳にサービス区分間繰入金収入(支出)が自動でたつ仕様なのではないですか?
いえ違います。C/Fには何も自動で連動されません。 だからこそ今回の悩みにハマってしまった訳で、サービス区分別でみるとB/SとC/Fが合わない……となってしまうのです。 そういう意味ではサービス区分間繰入金収入(支出)が自動でたった方が納得出来たかもしれません。
ソフトのサポートには何度も問い合わせていますが、借方貸方でサービス区分を合わすか合わさないか処理方法はその法人によって違うらしいです。 その法人がサービス区分別に帳票を見たい時、何を重視するかによると言われました。
借方貸方で別のサービス区分を入力する事は可能ですので、その方法を選択した場合、最初の質問通り、サービス区分別の繰越活動差額や支払資金がクロスされたB/Sが出来てしまいます。 これはあくまでも「サービス区分別」に見た場合ですので、拠点区分では合っていると納得するしかありませんが。
しかし結論として
>勘定科目ではなく、「取引」がどこのサービス区分に該当するのかを入力します。
白岡様のこの一文が答えかと思われます。 当方のソフトもそちらと同様に借方貸方で同一のサービス区分しか入力出来ないと考え、「費用又は収入がどこのサービス区分に該当するか?」と基本としてサービス区分を選択し、相手科目の資産・負債のサービス区分もそれに合わす、という方法がベストのような気がします。 (私の最初の質問のBの方法ですね)
一度この方法の仕訳で処理をすすめてみようと思います。 何度も質問に回答して頂き大変助かりました。 ありがとうございました。
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