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[428] 食前の嚥下体操について
日時: 2017/01/25 12:22
名前: デイOT ID:uiBz1S.w

いつも拝見しています。

通所介護で機能訓練指導員をしております作業療法士です。

食前に、誤嚥の予防のため嚥下体操を実施している事業所は多いかと思います。
当事業所も開設よりずっと継続して実施していますが、最近実施にあたり疑問を感じております。

集団的なサービスをできるだけ減らし、可能な限り個別のアセスメントに基づいた個別のサービス提供を模索していくなかで、食前に職員のリードで全員で行われる『ぱ・た・か・ら』といった光景に違和感を感じ始めました。

もちろん効果のほどは熟知しているつもりですが、実感として『続けた方がいい』と思えるほどの効果は感じません。覚醒を高めたり、“今から食事ですよ”という合図としての機能はあると思いますが、全員で行う必要性があるかというと疑問です。必要な方に、個別で実施できればその方がいいのかなと…。

また、もし万が一、利用中の食事で誤嚥などの事故が発生した場合、『食前に嚥下体操をきちんと実施していました』というのがある種の免罪符となりえるのでしょうか。そのために実施している事業所もあるのでしょうか。

ちなみに、特別嚥下に注意が必要な利用者様には、個別でアイスマッサージや職員がとなりで付き添ってより丁寧に体操を行えるよう支援しています。

皆様の事業所の実情はいかがでしょうか。ご意見・ご指導のほどお願いいたします。


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集団で行う事はそれはそれで必要なのでは? ( No.1 )
日時: 2017/01/25 13:02
名前: 特養ケアマネ ID:FV.dEta6

集団的サービスを全否定する必要はないかと思います。
個別化も当然必要ですが、
皆と一緒に何かするということも大事であり、
まして通所介護なんですから面白おかしくの要素も必要でしょう。

通所リハビリテーションでしたら個別的に嚥下機能についてアプローチすることになるのでしょうが。

個別サービスを行うとして全員異なる嚥下へのアプローチを何人でするのでしょうか?
ましてそれを一人でするつもりでしょうか?

嚥下体操についての疑問であるならば、
たぶん現状それを介護スタッフがしているのですから、
その人たちと話し合って内容を変えてみるとかしてはいかがですか?

急に変化したら利用者はついていけなくなりますよ。
例えそれが正しいことだとしても、
肝心のお客様が望んでいない事でしたら独りよがりでしかありません。

事故において嚥下体操をしていたからとか何の意味ももちえませんし、
そんなことを期待してしている事業所もないでしょう。

嚥下体操しているからどんな形の食事介助でも問題ない!
なんてことにはならないのですから。

通所介護において集団的サービスを減らしていくことは、
いままでの連帯感から、
言い知れない差別化を生み出し利用者間の関係性の悪化につながるときもあるのでご注意を。

最後に「今は」出来ているからと言って未来永劫出来るとは限りません。
必要ないように見えるということは、
「対処的」なケアではなく「予防的」なケアを行っているとも言えますよ!
変えない良さがあると気づかされました。 ( No.2 )
日時: 2017/01/25 14:08
名前: デイOT ID:uiBz1S.w

特養ケアマネ様

さっそくのご回答ありがとうございます。

>通所介護において集団的サービスを減らしていくことは、
いままでの連帯感から、
言い知れない差別化を生み出し利用者間の関係性の悪化につながるときもあるのでご注意を。

まさにこれですね。サービスの個別化を進めるうちに確かにあります。これ。
自分の言葉で表現できなかったので違和感がありましたが、文章でご指摘いただきようやく納得できました。今回の質問の本質はこれです。きっとこのことに決着をつけたくて、ここに書き込んだんだと思います。ありがとうございます!
嚥下体操 ( No.3 )
日時: 2017/02/02 23:45
名前: デイちゃん ID:jLVqR1Mo

デイサービスはもともとグループワークなので、本来的には集団で活動することでの良い影響をねらったサービスです。
知らない人ともだんだん仲良くなって、一緒に笑って楽しんだり、人の温かさにふれたり。

個別プログラムをするだけなら、わざわざ見ず知らずの人達を何十人も一か所に集める必要はありません。

もちろんご利用者様一人一人、状態や求めることが違うので、ずっと同じことを全員でする必要はありませんが、集団的な活動を否定するのはおかしいと思います。

デイOT様は、自分のデイの嚥下体操がつまらないと思ってるのだと思うので、だったら、デイOT様が自ら嚥下体操をしてはどうか?と思います。
専門職ならではの有意義な嚥下体操をしてあげたら、介護職も勉強になるし、ご利用者様も喜ばれるのでは?

私も昼食前に嚥下体操をしますが、なるべく楽しくて有意義なものになるように努力しています。
目をつぶって顔の前で両手の人差し指を合わせてもらう(脳梗塞などの確認)とか、
手の甲をつねって指をはなしたらすぐ皮膚がもどるか確認してもらう(脱水の確認)とか、
ちょっと変わった自作の早口言葉(正直葬式掃除機・地味なシジミしみじみなど)をするとか、、
右手でグーパー左手でグーチョキパーを同時にしてもらう(ダブルタスク)とか、
顔体操で右ひょっとこ左ひょっとこをしてもらうとか、
ベロハタカラと言ってもらってベロの時に舌を大きく出してもらう(舌の強化)とか、
毎回違う内容で、笑いがおこるような嚥下体操をしていますが・・・。
問題は実施方法や内容であって、集団・個別ではなかったのですね ( No.4 )
日時: 2017/02/04 11:57
名前: デイOT ID:IGyiuD16

デイちゃん様

ご回答ありがとうございます。

時間になると始まるマニュアル通りの事務的な嚥下体操、そしてそれに反射・反応に近い形でただ応じている利用者。
この光景に『いかにも通所介護』っぽさを感じてしまったのです。ご家族がこの光景を見たらどう思うだろうと。

集団という形態でなくしたらきっと解決すると思い、相談させていただきましたが、そうではないということがわかりました。

集団が悪いのではなく、一方的な実施方法に問題があったのだと思います。
もっと血の通った、双方にやり取りがある、有意義な時間になるように工夫していきます。
楽しい体操したいですね ( No.5 )
日時: 2017/02/04 14:57
名前: デイちゃん ID:i9iT3SJw

きっとOTなどの専門職の方から見たら、介護職が適当にしてる集団体操なんて、しょ〜もな〜って感じなんだと思います。(笑)
実際、スタッフによっては、するって決まってるからしてるだけ的な、単なるルーチンワークになってる人もいます。

でも、例えば舌を出すにしても、「さあ舌を出しましょう」じゃなくて、
「みなさん、舌をべ〜って出してみてください。舌に歯形がついてませんか?
これは舌の筋肉が弱って舌が下に(笑)落ちてしまって、歯にふれてるからなんですよ〜。
舌が落ちてると、寝てる時無呼吸になりやすいです。舌は筋肉でできてるので、鍛えてみましょう。
鍛え方は簡単です。べろはたからと言いながら、べろのところで大きく舌を出してください。」
という誘導したほうが、ちょっと楽しいですよね。利用者さん同士お互いに舌を見せ合ったりして。

グーパー体操も、ただグーパーするんじゃなくて、グーパーくるくる(指を回す)パーってしてもらったりとか。
で、くるくるパーってするところで、「私は利口」って言ってくださいとか。
みんな、くるくるパーってするとこで、ちょっとプッと笑ってくれます。で、私は利口って言うのはちょっとはずかしいみたい。
そういう表情の変化が手ごたえがあってうれしいです。

顔体操で、コロッケさんの顔真似したりとか。
顔真似って、表情筋を鍛えたりストレッチするのにいいそうですね。
岩崎宏美のものまねは、アゴを突き出して口角を上げ、目は上を見るんですけど。みんな笑いながらしていますね。というか、私の顔を見て笑ってますね。

ひょっとこの顔って難しいんですよ。普通にしようとすると、顎関節をうまく使わないとできない。
でもすぐにできる利用者さんもいて、「〇〇さん見てあげてください、めちゃくちゃうまい。ひょっとこの神様。」とか言うと、利用者さんがちょっとうれしそう。

歌は、みなさんがよくご存じの、北国の春とか青い山脈とか歌って。
手話歌で、ちょっと動作をつけながら歌うと、楽しい気持ちになりますね。
私はそのために手話をちょびっと勉強しました。以前、手話のできる利用者様がいて、いろいろ教えてくれました。そういうかかわりって、ありがたいです。

よくご家族様やケアマネさんが見学に来られるんですが、笑いながら元気よく体操していたら、ここにしてよかった、とか、ここを利用してみようかな、ってなりそうですよね。
通行人の思ったこと ( No.6 )
日時: 2017/02/07 23:20
名前: 小規模デイ ID:rcIsQs0.

パタカラ体操 うちでもやってます。
普段 物静かな利用者さまもこの時ばかりは発声してくれてます。
しかも うちのパタカラは毎回 爆笑ですよ。それこそ、介護職員がおもしろ可笑しくやりますんで。
ようは、持っていきかたですよ。
パタカラの パ にも色んなパがあるでしょう❓
うちは毎回 利用者も職員も爆笑のパから始まるエピソード紹介から始まります。

それを見ても、無駄とか個別化とかありえないですね。パタカラ体操って そんなに時間取らないでしょうに。

もちろん やりたくない利用者さんもいますがね。その方は、ちょっと特殊。
質問者さまは、もう分かっているようですが、仕事に楽しく本気でやれるスタッフが集まる職場じゃないとストレスたまりまっせ
主が感じている違和感はその「特殊」なんだと思うんですが ( No.7 )
日時: 2017/02/08 08:46
名前: 特養ケアマネ ID:zMV5XF1s

小規模デイさんへ

やりたくない利用者が特殊と言うのはいかがなものでしょうか。
それこそ主が感じている集団的サービスへの一つの違和感であるのに。

主が言いたいことは必要としているものは何か?
であってパタカラ体操そのものに対する意義は問うていませんよ。

個別化があり得ないとかもどうですかね。
主はアイスマッサージをしているというのだから、
リハビリ専門職として機能訓練としてのアプローチとしては、
やるべきことはしているということです。

集団の盲点は、
まさしくあなたがおっしゃった「特殊」な方への対応がおざなりになることです。

効果があるかどうかわからない、
というのも専門職としての一意見でしょう。
もっとも私はその点についてはミスコミュニケーションもあるのでは?
と思いそう書かせて頂きました。

おたくは「小規模」だから成立するんだよ!
って見て思っている人もいると思いますよ。

デイサービスで爆笑することも大事ですが、
パタカラ体操をする目的はなんですか?
主が問うている事はそこですよ。
機能訓練の一環としてしている、
どこの施設でも見かける口腔体操。
でも純粋に口腔機能について考えた際に、
どれだけの意義があるのか。
それであるならば必要な人に対して、
必要な形でアプローチしたいという主の考え自体は真っ当かと思います。
皆様ありがとうございます。本当に奥深い世界ですね。 ( No.8 )
日時: 2017/02/09 12:09
名前: デイOT ID:M/Vp6lqg

皆様貴重なアドバイス・ご意見ありがとうございます。

とても楽しそうな、有意義な食前体操の光景が目に浮かぶようです。
それぐらい反応を引き出せれば、効果うんぬん難しく考えずに、自信を持てるのだと思います。さっそく参考にさせていただきたいと思います。

さて、私の微妙なニュアンスの疑問とつたない文章で混乱を招いてしまって申し訳ありません。

本質は集団か個別かという問題から出発し、嚥下体操に感じたうまく説明できない違和感の正体を確かめたかったという着地点です。まだうまく文章化できませんが、私なりの答えを出すことができました。

ですからそれに至るまでに頂いた皆様のご意見が、どれも私にとっては必要な情報です。皆様、本当にありがとうございました。

今後、他のサービス場面でも、同じような違和感を持つこともあるかと思います。その際はまた相談させていただきます。お手数おかけしました。
デイOTさま 特養ケアマネさま 失礼しました。 ( No.9 )
日時: 2017/02/09 16:27
名前: 小規模デイ ID:63UiZjXI

特養ケアマネさま
すみません。読み返したら、質問に沿っていない回答ですね。
特殊という表現もどうかと思います。

デイOTさまにも謝ります。

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