極めて不適切に命の問題が処理されようとしていますね。尊厳死も安楽死も許されていないことを理解しているのでしょうか。 ( No.1 ) |
- 日時: 2020/09/09 14:55
- 名前: masa◆PQB2uTgXDQ ID:3oCy1XTE
- まず最初に正しく理解しておかなければならないことは、わが国では尊厳死・安楽死は認められていないということです。
よって終末期以外で必要な治療を行わなくてよいということはあり得ません。もし終末期診断がされていない状態で、必要な治療をせずに、対象者を死に至らしめれば殺人罪等を問われ、刑事事件となり、罪を背負うことになります。これは家族であっても同じです。
ですから終末期でもない方の状態が急変した場合は、救急救命を行わないという判断はあり得ません。
よって >看取り期としては判断しづらい状態(全介助で持病はあるが、食事も食堂で摂取されており、日中離床時間も設けている)の入居者様について
こういう状態の人が終末期になってもいないのに、今後病気が悪化しても治療しないでくれという家族の要望は、「殺人教唆」ともいえるものとしか言えません。そのような要望に応えることは出来ません。
その人が終末期になったと医師が診断して初めて、不必要な延命治療を行わないという判断ができるだけです。この場合には看取り介護に移行することができ、その際には様態が急変しても、救急車での対応もする必要がなくなります。
この場合終末期とは、「積極的な医療がないと生命の維持が不可能であり、またその医療を必要としなくなる状態には回復する見込みがない状態の時期」であり、その判定・診断は医師が行います。
そもそも特定の病気を繰り返している高齢者などの場合でも治療を試みてみないことには終末期とは判断できるはずがなく、その治療の試みを行って始めて医師の判断として「回復の見込みなし=終末期」とされるのです。
そして回復が期待できない嚥下困難か不可能な状態の時期であっても、胃瘻による経管栄養を行えば延命は可能ですが、高齢者自らが自分の生命を維持できなくなった状態にあるという意味で終末期とみてよく、この場合不必要な延命を行わないとして経管栄養にしないという判断が初めて許されるのです。
まだ終末期でない方について家族と事前に決めておける唯一のことは、仮に終末期と判断された場合は、リビングウイルの観点から延命治療を望まず、速やかに看取り介護に移行するということだけです。
ということで貴施設は、終末期診断とは何ぞや、看取り介護とは何ぞやという基本中の基本の知識に欠けており、極めて不適切に命の問題が考えられ、極めて不適切に命が扱われているとしか言いようがありません。
一度僕の看取り講演を聴くなど、本物の看取り介護を学ぶ機会を職員全員に対して設けてほしいと思います。
下記も参照願います。
参照:看取り介護に関する質問に答えます http://blog.livedoor.jp/masahero3/archives/52022454.html
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ご指摘の通りです。 ( No.2 ) |
- 日時: 2020/09/09 17:01
- 名前: 施設職員 ID:qhlcQpL2
- masa様
入居者様ご自身の生命という最も尊重すべき事柄について、考えが十分に至っておりませんでした。 今一度施設内において話合い、入居者様に対する看取りの再確認を行いたいと思います。
リンクいただいた記事についても熟読させていただきます。 ご回答いただきありがとうございました。
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