身寄り無しの方、本当に苦労してます ( No.1 ) |
- 日時: 2025/09/10 16:38
- 名前: 包括 ID:ZFQJj8R.
- 地域包括支援センター職員です。身寄り無しの方の支援によく関わりますが、実際ほとんどの施設で入居を断られます。(理由は、様々ですが)
特に認知症で診断ない場合、後見人手続きをすすめるのが困難です。本人申し立ても、市長申し立てもハードルが高い。 何か良い手立てを知りたいです、、、
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身寄りがない人の対応 ( No.2 ) |
- 日時: 2025/09/10 16:42
- 名前: masa◆PQB2uTgXDQ ID:X0bJFCpg
- >手術や治療をする際の同意書への署名
医療侵襲行為の代理権は、成年後見人にもありませんので、本人以外できません。本人の意思確認ができない場合は、医師の医学的見地から最もふさわしい医療を提供するということにしかなりません。
>逝去後の手続き、葬儀等
行政権限でしかできません。これも成年後見人でもできない行為です。
>身元引受人代行サービス業者を利用する場合の選び方
うさん臭い業者がたくさんいる中で、そのようなものを選ぶ方がどうかしています。
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入居受け入れ拒否の施設は3割? ( No.3 ) |
- 日時: 2025/09/16 14:56
- 名前: かわらfrom自宅 ID:Tersc4l.
- >包括さん
2018年3月のみずほ情報総研株式会社による介護施設における身元保証人に関する調査報告では、利用者と契約を交わす際、身元保証人や身元引受人がいない場合は、入居の受け入れを拒否している介護施設が30.7%であったとのことです。 https://job.minnanokaigo.com/news/kaigogaku/no480/ 調査方法は、介護施設へのアンケート配布数4,900件、回収数2,387件、回収率48.7%とのこと。統計学には明るくないので調査の精度は分かりませんが、体感では私の勤務する地域では30%を上回る50%以上の施設で拒否があったり、身元引受人がいないことが分かると何かしら理由をつけて断られるように感じます。 経験が少ないく受け入れを躊躇する施設担当者も多いと思いますので、行政・包括支援センターが受け入れに関するノウハウを提供するなどして協力連携することにより、受け入れ可能な施設を少しずつ増やしていくようにしていくべきと思います。私自身も近隣施設担当者と情報交換していくようにしたいと思います。
>masaさん 具体的な対応方法のご教示ありがとうございます。大変参考になります。 身元引受代行サービス業者については、過去に当施設の入居者が利用していたこともあり、2つの事業所と連携したことがあります。そこで感じたことは業者による質の差が非常に大きいということ。1つの事業者は緊急時も含めて常に真摯に対応してくれましたが、もう1つの事業者は平時の問い合わせに対する回答も遅く不安がありました。総務省の調査では2023年に412の業者が確認できたとのことですが、業者の選定には慎重を期する必要があると思います。
身元保証等高齢者サポート事業における消費者保護の推進に関する調査 総務省〜2023年8月 https://www.soumu.go.jp/main_content/000895783.pdf
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受け入れないなんて考えたことないです ( No.4 ) |
- 日時: 2025/09/11 13:13
- 名前: CB ID:VDEHSpGU
- うちは法人は大きいですが、私は2つの併設事業所を管理するものです。これまで最初から身元引受人のいないケースを受け入れたことはなく、途中からそれが無くなったことが数回あります。無くなる事情は様々で、それこそ新聞沙汰になるような形で居なくなったこともありました。それはともかく、今後もそのようなケースで受け入れを拒否するつもりはありません。なぜなら、いずれのケースもなんとかなってきたからです。どうやったかなんて、それぞれ形が違うから言えませんが、物事に真摯に向き合えばどうにだってなるという、経験からくる自信です、というか、受け入れ拒否のようなことはしたくありません。困っている人を目の前にしてあなたその人を拒否できます?っていう考え方です。
行政も我々の本気度を感じ取って、いつも力を貸してくれます。今も私たちの利用者である人は、最初は遠い親類が身元引受人として関わっていましたが、気になることがあって突き止めたらとあることで白状しました。そして身元引受を降りて天涯孤独になりました。地域包括とタッグを組んで一つづつ解決する過程で警察、裁判所、弁護士等々の関連者ができて、形が見えてきました。それはそれはここでは書ききれないくらい大変な時間と労力を費やしましたが、なんとかなるもんだという、経験を得た次第です。 要するに、受け入れ拒否する施設が何割あろうが、そんなことは大きな問題ではないように思います。大事なことは受け入れる側が真剣に向き合おうとしていない事業所がそれだけあるという、実態の数字だということ。
私たちは色々考えずにこれからも受け入れていければ良いと思います。 長々とすみませんでした。
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行政の積極的な関与 ( No.5 ) |
- 日時: 2025/09/11 22:23
- 名前: ルシファ ID:tqSIDSyU
- 死後事務委任契約がもっと手軽に低額に行えるようになると受け入れの際のリスクマネジメントになり良いですね。
行政が死後事務を行う組織や個人をコーディネートしたり養成したり積極的に関与する時代になるといいですね。
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あまりにタイムリーな話題 ( No.6 ) |
- 日時: 2025/09/15 12:27
- 名前: ななちゅう ID:vY44JEDI
- 特別養護老人ホームで生活相談員をしております。
私にとってはタイムリーな話題で、思わず自分がかわらさんのハンドルネームで投稿したのかと思ってしまいました。
当施設にも、身寄りがなく市長申し立てで成年後見人がついている方が複数います。 その方々が入院・手術となった際に、病院からも当施設の職員からも、「至急、後見人に病院に向かってもらい、入院・手術の同意書にサインしてほしい」と言われます。 成年後見人は医療に関する同意はできない旨を伝えても、納得してくれません。 「どうにかしろ」の一点張りになります(この場合、重度の認知症の方であっても本人に説明し、「うん」という一言をもらってくれと言っていますが…。本人同意は当然のことなのに、職員がそこを理解してくれない…)。
過去入所していた身寄りのない方々は、なんだかんだで逝去後も後見人の方がやってくれました。しかし本来の後見人の業務ではないことは重々承知なので、今後も同様にできるとは思っていません。 身寄りがないだけではなく、家族が高齢や障がいでスムーズに動けないパターンも、今後あると思います。
その場合、どこにどう相談したら良いのか? 行政だとしたら、いつどこに伝えておけばいいのか? 土日祝日の場合は? など、当自治体は曖昧で、はっきりしたルートがありません。
上記の件もあり、当施設も「家族や身寄りのいない人は、お断りしよう」という動きになっています。 「これからこういう人が増えてくる。一概にお断りはできない」と訴えましたが…。 ソーシャルワーカーとして、非常に悔しく感じています。
まったく何の答えにもなっていませんが、あまりにもタイムリーな話題だったため、投稿させていただきました。 失礼いたしました。
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医療機関が求める手術同意書について ( No.7 ) |
- 日時: 2025/09/15 14:04
- 名前: masa◆PQB2uTgXDQ ID:GoxlEgLA
- 身寄りのない施設入所者が、医療機関から手術などの医療侵襲同意を求められた場合は、緊急避難として施設長が同意書を書くということはあってよいです。
ただしそれは医療機関に強要されて、何の権利も義務もない施設長が法的に意味のない同意書を書かされたという意味で、後々責任を取る必要もなく、抗議を受けるいわれもありません。
詳しくは下記参照ください。
参照:医療機関が求める手術同意書。 https://masahero3.livedoor.blog/archives/51012463.html
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皆さんコメントありがとうございます ( No.8 ) |
- 日時: 2025/09/17 11:37
- 名前: かわらfrom自宅 ID:yFJcR45w
- CBさん
事業所としての考え方、対応が素晴らしいと思います。私見ですが、現在受け入れをしていない施設も、受け入れたくないというより、どのように対応したらよいか分からないケースが多いのではないように感じます。ただ、masaさんがいつも言うように、「新人だとか経験が無いだとかは、サービスを拒否する理由にならない」ので我々は学び続ける責務がありますよね。 今思いついたのですが、CBさんのような経験のある担当者が、近隣の施設向けの勉強会でノウハウを提供する場があれば、地域の福祉の質が徐々に上がるのではないかと考えました。
ルシファさん 仰るとおりと思います。我々施設側も受け入れる努力をするので、行政側も勉強会の開催や人材育成に協力してもらいたいですね。双方の連携がスムーズにいく方法を考えていきたいと思います。
ななちゅうさん 共感いただき何よりです。いつか一緒に飲みに行きましょう(笑) 様々な調整役、ややこしい無茶ぶりが回ってくる、まさに特養相談員あるあるだと思います。ななちゅうさんへの信頼があるが故なのでしょうが、サポートがなく相談員が孤立してしまう状況は厳しいですよね。 私の場合は、居宅ケアマネ時代に関わりがあった病院のSWや市役所の担当者が今も在籍しているおかげで、相談連携がスムーズにいく点が恵まれているのだと思います。顔見知りの担当者だと話が早くて助かっています。 状況は一気に変えることは難しいですが、1人ずつ1人ずつ同じ想いを持つ同志を増やしていくことが、解決への道なのかな…と思います。上手くアドバイスできずに申し訳ありませんが、ななちゅうさんを応援しています!
masaさん 裏ブログ拝読させていただきました。実践的な内容で大変参考になります。No.1で引用させていただいた「身寄りのない高齢者を介護施設等で受け入れるときの主なポイント」では、「後見人は医療行為の同意は出来ない」と書いてあるだけで代替えの方法が書いてありませんでした。意味がないとは言いませんが、もう少し踏み込んで欲しかったというのが正直な感想です。より実践的な対応方法が示されたマニュアルの作成が出来ないか考えてみたいと思います。
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家族と成年後見人の医療侵襲同意権について ( No.9 ) |
- 日時: 2025/09/17 06:43
- 名前: masa◆PQB2uTgXDQ ID:RS91UlrY
- 医療侵襲同意については、もっと具体的に解説した記事もあります。下記も参照ください。
参照:家族と成年後見人の医療侵襲同意権について https://masahero3.livedoor.blog/archives/51267040.html
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身寄りのない方の 延命・看取りのご希望確認方法 ( No.10 ) |
- 日時: 2025/09/17 15:55
- 名前: なやめる ID:R2RWlxaU
- 関連して質問させてください。
特養です。身寄りがなく行政判断で成年後見人がついている方がいらっしゃいます。 その方の、看取りのご希望をどうとるかが、今、施設で課題になっています。
本人の推定意思を確認しようにも、成年後見人のみで身寄りがいない場合、どうするか?
皆様の施設では、どうされているでしょうか。
なお、入院に関しては、成年後見人の方が契約し、身元保証人は施設長がなっているのが現状です。
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看取り介護の同意なんて悩む問題ではない〜同意権を理解していないんじゃないの? ( No.11 ) |
- 日時: 2025/09/17 19:44
- 名前: masa◆PQB2uTgXDQ ID:RS91UlrY
- 何を悩んでいるのです?
成年後見人に同意権がないのは、医療侵襲行為などの一身専属行為です。
一方で成年後見人が代理となって特養の入所契約ができるように、介護サービスの同意権はもっています。
終末期に延命治療を受けないことは、医療侵襲同意ではありません。この場合、延命治療をしなくてよいという判断を、医師が専門的見地から下し、そのうえで看取り介護に移行することを成年後見人が認めるだけです。
その際、看取り介護を受けることも介護サービスの同意権です。
よって回復の見込みがない終末期に、延命治療を受けずに特養で看取り介護を受ける際には、成年後見人にその同意を得て、看取り介護計画書も成年後見人によって同意を得るだけで、亡くなるまで特養で対応できます。
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地域全体で看取り体制の整備を進めていきたい ( No.12 ) |
- 日時: 2025/09/18 12:24
- 名前: かわら◆L3Iw1LqG9s ID:dEJ6dmww
- なやめるさん
masaさんの裏版の記事を引用させていただきますので、ご参考まで。 入居者の方が、安心して施設での看取りケアが受けられる体制が構築できるよう共に学びを深めていきましょう。
【身寄りのない認知症の方が増える社会の人生会議(2020.09.02)】 https://masahero3.livedoor.blog/search?q=%B0%E5%CE%C5%BF%AF%BD%B1%C6%B1%B0%D5%B8%A2
>看取り介護計画の同意は、延命治療を受けるか否かの同意ではなく、単なる介護計画の同意であって、通常の施設サービス計画書の同意と同じで、成年後見人が同意権を行使できるのである。 >ただしこうした一連の段階をどのように踏み、法的にそのことが許されるのかどうかという判断を、対象者が終末期になって慌てて確認するようなことになっては思わぬ齟齬が生じかねない。
masaさん masaさんがNo9の記事を書いたのが2009年。 >ただ最も強く感じた点は、一刻も早くこの国の「第3者による医療同意に関する法」の整備がすすめられなければならないということだ。なぜなら医療技術の進歩と、超高齢社会の進行は、今後、同意能力のない高齢者への医療侵襲という問題について、爆発的な数の増加が予測されるからである。
16年後の今、masaさんの予言通り医療侵襲同意問題は増加しましたが、法整備は進んでいないように感じます。 私に出来ることは限られていますが、自施設での受け入れ態勢の整備を進めると共に、近隣施設の受け入れ態勢の把握および市への連携協力や研修会の開催依頼等を考えていきたいと思います。
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「身寄りのない高齢者等への対応、成年後見制度の見直しへの対応について」 ( No.13 ) |
- 日時: 2025/09/21 18:31
- 名前: かわら◆L3Iw1LqG9s ID:jE0yKWKc
- 第29回社会保障審議会福祉部会(令和7年9月8日)において「身寄りのない高齢者等への対応、成年後見制度の見直しへの対応について」について審議されました。
https://www.mhlw.go.jp/content/12000000/001557138.pdf
まだ読み解けていないのですが、現在の日常生活自立支援事業や成年後見制度で対応できていない部分を補うために、現行制度の見直しや新制度の創設を検討しているようです。 今後ますます増えていくであろう身寄りのない高齢者の方々が、安心して暮らしていけるような制度の整備を望みます。我々介護事業者も体制を整えていかなくてはいけませんね。
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